農業分野の規模拡大における労働力確保の必要性は急務

担い手不足による労働力不足



担い手不足が農業を行っていく上で与える影響は決して少なくありません。農業において生産性を上げるなどの規模拡大を行うことは様々なメリットがあります。ただその反面、規模拡大を行ったことにより、様々な問題が発生してきてしまう場合もあります。生産性を上げる為に作付面積を広げるなどをしようとした際には、それだけ必要になってくる人手も増えていきます。しかし、現在その必要な人手を確保することが容易ではなく、規模拡大における労働力の確保をするのが難しくなっています。

生産活動をしていく中で生じてくる問題とは



例えば、大豆や麦を作る場合、土づくりや排水対策、雑草が生えてくるのを防ぐ為に、あらゆる作業をしなければなりません。農作物を育てる為には、その農作物に最も適した環境に整えていくことが大前提です。しかし、仮に作付面積が拡大すると、その分作業内容が増えてしまうので、そうした作業に十分に手をかけることが難しくなる時も出てきてしまいます。それから、播種や刈り取りなど、農作物を育てていく中で行っていく適期作業も困難になる場面が出てきてしまい、規模拡大により、生産活動が円滑に進まなくなってしまう場合があるのです。こういったことは生産活動をしていく上では非常に大きな問題になります。

生産活動を円滑にするには労働力の確保が必須



規模を拡大する為には、まずは生産活動を円滑に進めることができるという確信がなくてはいけません。その確信を得る為に必要になってくるのが、農業において核となる“労働力の確保”です。農作物を育てていくには、どの作業も欠かすことができません。「この作業をしてくれる人がいる」という確信が持てないと、規模拡大には大きな不安が出てきてしまいます。しかしその確信を持つ為に必要な労働力を確保することが難しいというのが、農業の現状です。

この現状により農業法人が生産規模を拡大しようとする際に必要な労働力が確保しにくくなっていますし、高齢化などによりそもそもの担い手が不足することに加え、農業従事者自体の減少も深刻です。いま、この労働力の確保の問題が早急に改善されることが求められています。