高知の農業の魅力を知って、地元の一員に!

高知県南国市にて、ししとう、ミエルスイート(さつまいも)、水稲、スイートコーンを栽培する鈴木郁馬さんにお話をうかがいました。
鈴木さんは、約10年前に東京から高知県南国市にIターン(※地元ではない土地に移住すること) 就農し、今では高知県指導農業士連絡協議会会長を務め、農業に新規参入したいという方を自身の農場で受け入れ、これからの農業者の育成にも取り組んでいます。現在は奥さんと従業員6名を抱えて営農しています。

就農先の選び方:高知県南国市を選んだ理由は?



農業の道を志してから、山梨県の八ヶ岳中央農業実践大学校で1年間技術を学び、その後、いざ就農場所を決めるとき、まず狭い面積で高収益を狙える「ハウスでやろう」と鈴木さんは考えました。そうなったとき、施設園芸(※ガラス・ビニルハウスで野菜などを栽培すること)発祥の土地である高知県が候補に挙がり、さらに「平地であること」「物流面での優位性」などの条件を考慮して、高知県南国市が候補にあがりました。
「県や行政の窓口に対して相談するときも、希望地は具体的であったほうが真剣に対応してくれる」とふんで、予め具体的に南国市で就農希望ということを伝えたそうです。

POINT→新規就農者のメリットは就農地が選べること。自身が何を作りたいのか、どういう農業を目指すのかを良く考え、日本のそれぞれの地域農業・土地柄の特徴を知ったうえで、これからの人生をシュミレーションし、やりたい事業に合った場所を決めることがポイントですね。

高知に来てほしい、就農してほしい人材とは?



鈴木さんが考える、高知で就農してほしい人材はもちろん「地元の一員になれるような人材」。自身も他の土地から来たからこそ、その言葉には深い意味がある。
竹内さん(リンク)が語ったように、地域の一員として自分から周りの方に積極的に話しかけたりコミュニケーションをとり、関係を築いていけば、自分が困ったときにも助けてもらえる。
そうした相互で助け合う関係が農業には欠かせないということ、自身の農業経営に真剣に取り組みながらも、地域の輪を大切にする。その認識は、これからIターンで来られる方にはきちんと抑えてほしいポイントですね。

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農業に向いている人と、はじめる上で大切なこととは?



「農業は“農”とは異なります。自然が好き、土いじりが好きという理由だけではなく、“業”として行うからには、本気で取り組むことが大切」と鈴木さんは話します。自分で計画を立てて、達成することにやりがいもある、やればやるほど結果は出るし、サボれば結果はでない。そういうことに、真剣に取り組めるマインドが自営就農には不可欠です。
「高知には、Uターンでももっと帰ってきてほしい。今の高知の農業は、環境保全型農業や環境制御技術(※リンク)も進んでいるなど、生産効率を上げた産業として魅力的な面も多い。農業は儲からないからという固定概念ではなく、まずは、農業についてもっと知ってもらいたい、体験してほしい」と語っていただきました。

POINT→今ぼんやり「農」に興味がある方は、まずは、興味がある地域の農業の特色を知ってみて。日本全国、多様な特徴がそれぞれの地域にはあります。できれば、その土地に行って体験してみると、もっと感じることはたくさんあるはず。

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