【インタビュー】高知は、年中農業ができる!働くスタイルから考える移住・就農

屋敷 和宣さんは東京からIターンで高知県中土佐町にやってきて、現在は農家さんのところで修行中、今年の8月には独立して営農開始(自身で農業経営を行うこと)予定。作っている作物はニラ。今の農家さんの研修を受ける以前は、農業担い手育成センターで、10ヶ月研修を受けていました。

農業をはじめた経緯は?“移住したい”が先か、“農業したい”が先か?



ニラ農家

田舎への移住が先か、農業をしたいかという気持ちは半々。前職の仕事に限界を感じて、次の仕事を探したいと考え始めたのは30歳を過ぎたあたりからという屋敷さん。
「無趣味なので忙しい仕事でもいいし、年中仕事がしたい。さらに、年をとってもできる仕事がしたい」と考えた答えが農業だった。そこから紆余曲折、2006年から就農・移住を考え初め、様々な情報収集や経験の習得・資金準備など含め7年以上を準備に費やし、高知へ家族と移住してきて、満を持して今年の8月には中土佐町で2反5畝のハウスで、独立して就農する。

就農するエリアや農地はどうやって見つけたのでしょうか?
就農予定の中土佐町の農地は、現在お世話になっている農家さんすぐそば。ニラ部会の部会長の農地を買い受ける予定です。「部会長に配慮してもらえたのと、買わせてもらえるのはタイミングが良かった」と話す屋敷さんですが、新しく農業を始める人が農地を買うことは、信頼関係がない限り珍しいケース。きっと、農家研修のときの働きぶりなどで、今後の継続性が地域の方から評価されているからですね。

ところで、農業担い手センターで10カ月学んだことは、今に活かされていますか?
全くの農業素人だった屋敷さんにとって、農業担い手育成センター(リンク)で教わったことは「全部が活かされている」とお話されました。「経験ゼロから農業をはじめるために基本的なことを学べる場として、幅広い品目の栽培に関して学べたとこ、農業とは何かということについて学ぶことができた。そして、センターでの研修を経て、農家さんの下での実践的な研修に移り、ニラの栽培に特化して学ぶことができた」とのこと。その経験が、今年の独立就農に結びついたとお話されます。

高知就農
▲栽培品目の決め手は、自分に合っているか?ということ。ニラの様子を見る屋敷さん。

これから農業や移住を検討している人にアドバイスを



「都会にいても、近くで農家にバイトに行ってみるなど実際に体験してみると、自身の体力が対応できるかなど判断できるので、そういう経験を積んでからの方が良い」と語る屋敷さん。屋敷さん自身も、自分の体力面やライフスタイルを考慮した上で、自分に向いていると考えたのは「ニラ」という作物。何事もまず、経験してみて自分に合っているかを知ることが大切。

もちろん資金面でもやりくりが必要となる。当然ながら、研修を受ける間は生活費が必要となるので、「もしIターンを考えているならば、都会で働いているうちに、ある程度貯蓄してからのほうが良い」。そうした計画も必要であると教えてくれました。また、他の移住・就農者も語る「地域との人付き合い」ですが、「人付き合いが苦手な私でも何とかなっているのでそこまで心配しなくて大丈夫、ただ挨拶を自分から」とのこと。高知はお酒が好きな方が多いイメージですが、「酒を飲む回数は圧倒的に多いが、早めにスタートして早めに終了する、酒が飲めない私でも何となく大丈夫」とのこと!ご参考に。

(取材対応:パソナ農援隊 本阪)

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